「一緒に面接を受けた受験者のほとんどが、ソウル大学や延世（ヨンセ）大学、高麗（コリョ）大学出身でした。競争率も普通100対1以上でした」

　経済学科に95年に入学したBさんは、99年から大企業5カ所を受験し苦杯を飲んだ。TOEIC950点に、全学年の平均成績もかなり高いという彼は、1年6カ月間失敗した挙句、進路を司法試験などの方向に変えるべきかと迷っていると話した。

　人文学部中国文学科出身のCさんは、昨年受験できる大企業にすべて挑戦したが、全敗した。中国語だけを頼みに英語のTOEICの準備を怠ったのが失敗といえば失敗だった。彼もやはり専攻と関係のない国際公認会計士（AICPA）試験の準備に没頭するつもりだ。

　「失業無風地帯」と呼ばれていたソウル大学の墜落は、今年の深刻な求職難を象徴している。全国的に大卒失業者12万人、大学4年生（卒業予定者）28万人など合わせて約40万人の新たな人材が雇用先6万をめぐって繰り広げる競争で、ソウル大学だけが例外ではあり得ない。

　ソウル大学は98年以降、卒業生の就職率が次第に下がっている。4日、本紙が入手した資料によるとソウル大学全体の卒業生の就職率は98年42.7％、99年39.8％、2000年32.9％、2001年33.5％。ある関係者は「来年には更に状況が悪化しそうだ」と見通した。

　最近新入社員の願書受付を終えた現代（ヒョンデ）・起亜自動車（300人募集）に集まった志願者は何と5万2000人。新入社員募集史上最多の志願者数も驚きだが、このうち博士160人、海外修士780人、国内修士6200人が含まれている事実が更に衝撃的だ。この会社の関係者は「このうちソウル大学出身が相当数含まれている」と話した。